COLUMN職人のひとりごと

COLUMN職人のひとりごと

当社が直接受注してリフォーム工事をする場合は、
その場限りの工事にならないように心がけてきました。

 

 

水まわりの工事は一度受注すると、その後、長いおつきあいが始まる場合も多いです。
私自身を自己分析すると、冒険を好まず、慎重で保守的、リスクを最小限にしたい。
たとえば配管の継ぎ手は一個でも少ない方がいいです。
そういうとコスト削減かと思われるかもしれませんが、継ぎ手は少ない方がわずかでも漏水の可能性を下げられるからです。そう意味ではなるべくムダなことをしたくない性格ともいえます。
もともとこういう性格なのか、それとも「絶対に水をもらせない」という仕事のおかげでこういう性格になったのか、今ではもう分かりません。(笑)

ですからデザインや機能、新商品よりも、これまでの実績=信頼性、安全性、壊れにくさ、メンテナンス性(メーカーのメンテナンス体制も含む)、掃除のしやすさなどが器具を選ぶ基準です。

本当は、お客様の意向を汲んで、なるべく中立的な立場で説明することが望ましいのかもしれませんが、性格上、ついついシンプルでスタンダードな商品を提案してしまいます。
長い間にたくさんの製品を見てきたので、私の場合、衛生器具(水まわりの商品)はより信頼性の高い、長期的に見てコスパのよい。そういう視点から配管材料選定や工事をしてきたつもりです。
また将来の直しやすさも考慮しています(=お客様の工事費も少なく済みます)
また将来的なリスクを考えて、床や壁を壊す機会に同時にやっておいた方がよい工事を提案することもあります。
予算もありますので、最終的にはお客様の判断にお任せしますが、具体的な工事内容は私たち配管業者でなければ説明できない部分がどうしてもあります。
そうした点は、お見積り段階で、なるべく丁寧に説明するように心がけてきました。
それが後々のトラブルを防ぐことにもなりますし、双方の利益につながるからです。